なぜいつも同じタイプを好きになる?心理学が教える、あなたの気質と「愛の地図」
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「また、このタイプだ。」そう気づいたとき、ため息が出たことはないか。
背が高くて、少し冷たい人。あるいは、優しくて、でもいつも自分を後回しにする人。口も笑顔も魅力的な人。名前も顔も違うのに、結局いつも同じパターンに惹かれている。
なぜ、私たちは「いつも同じタイプ」を好きになるのか。
生物人類学者のヘレン・フィッシャー博士が、長年の研究から一つの答えを出した。私たちのなかには、すでに「愛の地図」がある。そして、生まれ持った「気質」が、その地図の行き先を決めている。
今日は、そのメカニズムを解き明かしたい。
恋に落ちると、あなたはこうなる——5つの感覚
恋に落ちる。その瞬間から、あなたは自分でも驚くほど変わる。
心理学者ドロシー・テノフは、400人の男女に「恋の感覚」を尋ね、そこから浮かび上がったのは、熱恋状態にある人の共通する5つの感覚だ。
1. 相手が「特別」になる
恋が生まれる一瞬、世界が変わる。見慣れていた風景に、突然新しい中心ができる。その中心が、彼(彼女)になる。
2. 思考が勝手に相手に向く
いわゆる「侵入的思考」。相手の言葉、笑顔、仕草が、仕事中でも入浴中でも、勝手に頭に浮かぶ。始めはときどき。でも次第に、1日の85%〜100%の時間、相手のことを考えている自分に気づく。
3. 欠点まで美しく見える
「結晶化」と呼ばれる現象です。理想化とは違って、相手の欠点に気づいていないわけじゃなくちゃんと見えている。でも、その欠点さえも「独特で魅力的」に思えてしまう。
4. 拒絶されるほど、燃える
障害があるほど、恋心は燃え上がります。手が届かないからこそ、もっと欲しくなる。不思議なことに、恋は理屈では止められないものです。
5. 恋は、無力感を連れてくる
50代のビジネスマンがこう書いた。「彼女への気持ちは生物的な反応だとわかっている。でも、それが私を支配している。抵抗しようとし、制限しようとし、否定しようとした。それでも、彼女から返事がほしい、一緒になれないとわかっているのに」。
恋は、そういうものだ。自分では制御できない。だからこそ、苦しいし、だからこそ、美しい。
なぜ「いつも同じタイプ」なのか——愛の地図・キス・気質
では、なぜ私たちは特定のタイプに惹かれるのか。フィッシャー博士の研究は、3つの答えを教えてくれる。
1:あなたのなかに「愛の地図」がある
私たちは成長の過程で、無意識のうちに「愛の地図」を作ります。好きな人の特徴が羅列され心のなかの地図になります。
子どもの頃の家の空気、親があなたに触れる方法、友達のなかで好きだった性格、嫌だった性格。それらが記憶と経験と混ざり合い、ぼんやりとした「理想のパートナー」の像ができます。
だから、名前も顔も違う人に惹かれているつもりでも、よく振り返ってみると本当に引き寄せられているのは、いつも同じ特質なのだ。
2:キスは、選別の儀式
キスは、愛を表現するだけじゃなく、相手を選ぶための「選別」でもある。
深いキスの瞬間、私たちは大量の情報を相手から受け取る。食べたもの、飲んだもの、タバコを吸うか、心理状態まで。女性の唾液の成分は生理周期によって変化し、キスを通じて、パートナーは彼女が妊娠しやすい時期かどうかさえ知覚します。
5本の脳神経を経由して、これらの情報は瞬時に大脳に送られる。
情報量が多すぎるからこそ、キスは「危険」かも。初キスの後、59%の男性と66%の女性がパートナーと別れているので、それはキスを通じて「合わない」と感じたからだ。だから初キスは「死のキス」とも呼ばれる。
3:4つの気質——あなたはどれ?
フィッシャー博士は、脳の研究から人を4つの気質に分けた。気質は生まれつきで、遺伝によって決まり、変えにくい。
- 探索者——自由を愛し、好奇心が強く、創造的で楽観的。予想外のことが好き。いつも同じ場所にいると退屈する。探索者は、自分と似た探索者に惹かれる。
- 建設者——規律ある生活が好き。計画を立て、慎重に決断する。伝統と権威を尊重する。建設者も、自分と似た建設者に惹かれる。
- 指導者——分析好きで、意志が強い。物事の原理を知りたがり、感情に流されず決断する。議論が好き。指導者は、自分と逆の協商者に惹かれる。
- 協商者——人との関係を大切にし、共感力が高く、想像力が豊か。他人の喜びも痛みも、自分のことのように感じる。協商者は、自分と逆の指導者に惹かれる。
探索者と建設者は「似た人」に惹かれ、指導者と協商者は「逆の人」に惹かれる。
あなたはどれか?そして、これまで好きだった人たちはやっぱり、同じ気質だったのではないか。
「ゆっくり愛する」ことの力
フィッシャー博士は、現代の愛の傾向を「緩慢な愛」と呼び、約束した関係に入る前に、もっと時間をかけて相手を知る。それが、長期的な関係にとって有利だという。
理由は二つある。
1. 相手を深く知る時間ができる
体の相性を通じて、相手が健康か、自分と合うか、丁寧さがあるか、自分のニーズに気づいてくれるか、そうした情報を、時間をかけて集められる。
2. 愛着が育つ時間ができる
フィッシャー博士のfMRI実験によれば、熱恋8ヶ月未満の人の脳では「渇望と強い愛」の領域が活発だが、8〜17ヶ月の人では「愛着」の領域も活発になる。愛着は、長い関係を支える土台です。
別の実験では、平均結婚年数21年の夫婦の脳をスキャンした。結果——彼らはまだ深く愛し合っていて、脳の愛着領域が依然として活発だった。
急いで関係を確定させるより、先に時間をかけて相手を知り、愛着を育てる。それが、関係の土台を強くする。
LunaCalmが思うに、「愛の地図」は変えられないものではありません。
あなたがいつも同じタイプに惹かれるのは、地図がそう書かれているから。でも、その地図は、新しい経験で書き換えられる。初めて「自分と違うタイプ」の人と深く話したとき、あるいは「これまで避けてきた性質」を持つ人に優しさを見つけたとき——地図に新しい道ができる。
だから、「またこのタイプ」とため息をついたら、こう問いかけてみてください。このタイプに惹かれるのは、本当に私が望んでいるから? それとも、地図がそう指示しているだけだから?
その問いに気づいたとき、愛の地図は少しずつ、書き換わり始めるでしょう。